学習指導要綱の改定により、2020年からプログラミング教育が始まります。例えば、2020年から小学生1人に1台のタブレットが配布されます。ということは、タブレット学習に最適な教材システムや学習方法が必要になりますよね?
そこで注目されているのが「EdTech」です。
Edtechを導入することで教育現場はどのように変化するのでしょうか?
ところでEdTechって何?
EdTechとは、教育(Education)とテクノロジー(Technolog)を掛け合わせた造語。
アメリカを中心にIT×教育というテーマで、EdTechが普及しはじめました。
IT業界において、教育市場は非常に大きいマーケットとして注目されています。
想像してみてください。
図書館やレンタルショップ、飲食店、どこにでもPCなどのコンピューター端末が設置されているのに、小学校や中学校には十分にそろっていないところが多くありませんか?
パソコンの台数がクラスの人数分なかったり、インターネットにつながるパソコンが数台しかなかったり…。
Edtechは、効率よく学習をできるようにするシステムのことです。
というと、EdTechは小学生向けの学習システムなのか?と考えてしまいますがそうではありません。Edtechは従来のeラーニングをより個人に合わせて最適化したものです。小学生向けの教材もありますが、社会人向けの英会話やプログラミングといった実践的なスキルが身につけられるサービスもあります。
EdTechのメリット
Edtechのメリットの一つは「反転授業」です。
予めEdtechで予習をしておくことで、授業中はより質の高い質問をすることができます。
- 反転授業
- レコメンド機能で弱点の強化
- 動画で分かりやすい
- 場所や時間を問わない
レコメンド機能がおススメ。はじめに学習者が問題を解き、データを登録します。
そのデータを、AI(人工知能)が分析をして学習者の思考や傾向、弱点を明確にします。
その弱点に合わせて、難しすぎず簡単すぎない問題を繰り返しレコメンドするので、反復学習に最適。
弱点の克服と、基礎力の定着ができます。
Edtechのデメリット
Edtechのデメリットは、学習者の意欲によって左右されること。
「自主学習」が前提なので、そもそも学習意欲がない方に対しては強制力はありません。
Edtechは動画だけではない
Edtechは動画だけではありません。ITを活用した教育ツール全てがEdtechです。例えば、電子黒板やタブレットを用いた電子教材もEdtechの一つです。
プログラミング教育の必修化はまだ早い?
誤解されがちなプログラミング教育。プログラミング教育は、問題解決能力と論理的思考を育みます。
実は、プログラミング教育の中では難しいコードを書いたりすることはありません。小学生には早いのでは?と思う方もいますが、論理的な思考力を育むために、プログラミング教育は最適です。
思い通りに動かすために、コンピューターに指示をするという体験を通して、将来自ら考えて行動ができる思考を身に着けることができます。
話題のScratch(スクラッチ)ではじめるプログラミング入門
今、小中学生の間で流行っているのがScratch。
ScratchはMITメディアラボ ライフロングキンダーガーテングループのプロジェクトです。
Scratch(スクラッチ)は難しいプログラミング言語を利用しません。誰でも自由にアニメーションを作り、作った作品を公開することもできます。このようなソフトを使った先取り教育をしている家庭もあるようですね。ちなみにNHKでもScratchのページがあるので参考にしてみてはいかがでしょうか。
小学生の習い事にプログラミング教室が人気
プログラミング教育の導入に先駆けて、子ども向けのプログラミングスクールが人気です。通常のおけいこごとのような通学スタイルや、夏休みなどの短期プログラムなどさまざま。プログラミング教育はコードを書くわけではありません。
しかし、スクラッチのような簡単ツールで、ゲームやアニメーションを作ることができるので、子どものモチベーションは高い!遊びながら学習できるといったことが人気の秘訣。
CA Tech Kids School
サイバーエージェントが運営する子供向けのプログラミングスクール。
子どもに大人気のマインクラフトのプログラミングコースがあります。
Tech Kids School
まとめ
Edtechは、タブレットやスマホなどで場所や時間を選ばずに学習できるので、自分のライフスタイルにも合わせやすいです。
Edtechのシステムはまだまだ発展途上ですが、今後いまよりもずっと効率的で楽しく学べるようになっていくことが予想されます。
もし資格試験や受験に向けて勉強されるときには、Edtechの力を借りてみるのはいかがでしょうか?